ココロノカタチ

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悩みをモチーフにしたキャラクターたちと心理学を中心に「ココロ」のことを学ぶブログです。

流行に乗ってしまうのはダメなことなのか、考えてみる

ん?アイナじゃない、雑誌なんか見て何してるの?

あ!ムラサキちゃん!見てこれ、この服可愛くない?今流行りなんだって!

流行り・・・

ムラサキちゃんも明日、一緒に買い物行かない?

私、あんまりそう言うの好きじゃないから

そういうの?

流行りとかよ、何も考えずに周りと合わせて同じ服を着るなんて悪趣味かしら

え?いまなんて?

・・・・何にも言ってないわよ

 

こんにちは、皆さんは流行やトレンドなどを気にする人ですか?あまり気に留めない人でしょうか。

人間はかならず「周りと同じでいたい」という気持ちがある反面

「周りとは違っていたい」(自己顕示欲)という気持ちも持っており

この心理が同時に働いた結果、流行やトレンドなどに対して複雑な気持ちが生まれてしまう時があります。

 

果たして流行に乗っかることは悪いことなのか良いことなのか、そこに一つの結論を出そうと言うのが本記事の趣旨となります、是非一読ください。

自己顕示欲じこけんじよく)とは

周囲の人々から注目され、そして認められたい、という欲求のことである。

流行に乗ってしまう人はダメである?

別に私なにも考えてないわけじゃ・・

聞こえてたのね、私の個人的な意見だから気にしないでちょうだい

気にしないなんて無理だよ!むらさきちゃんは大事な友達なんだから!

ちょ・・なにいってんのかしら!

ちょっとちょっと、何してるんだい

フムフムさん・・・

ちょっと話がもつれたかしら、この際だからあなたに質問するわ

質問?

流行に乗っかるのは、果たして良いことなのかしら?

ふむ・・・・・・

・・・・・・・・・・

流行にばかり左右されるのはよくないことだとは思うね

でしょうね。

・・・・・・・

むらさきちゃんはどう思ってるの?

私もあなたと同感よ、流行なんて乗るだけ無駄、関わりたくもないかしら

ごめんだけどむらさきちゃん、それもあまり良い考え方とはいえないんだ

どういうことかしら・・

 

 

結論から言います、流行にばかり乗っかるのは、やはりよくないことです。

ただ大事なのは「流行に乗ることが悪い」というよりは「流行を基準に考えてしまう」ことがよくないことだという部分です。

 

つまりその説明でいくと「流行に反すること」も悪い考え方に含まれます

 

流行に従順になるわけでもなく反抗するわけでもない

 

流行は基準にするものではなくあくまで参考にするものだと、当記事では考えます。

 

では何を基準にすべきでしょうか

 

実は流行・トレンドは重大なデメリットがあると同時に、とても有効な使い方があるのです。

 

流行のデメリットとはなんなのんか

どうすれば、流行を使いこななせるのかさらに考えてみましょう。

 

流行を基準にすると起きる2つのデメリット

・・・・・・・・

・・・・・・・・

2人とも黙っちゃったね・・

私は納得してないかしら

なにが納得いかない?

例えば服の話ならば、私は流行には目もくれず、私の好きなものを選んでるだけよ、そこに悪い部分は見つからないわ

あくまで流行りのことは考えてないと?

そうよ

ムラサキちゃんは流行に対して拒否感があるように見えるんだ、例えば、ムラサキちゃんが好きで買おうと思っていた服が流行になってしまった場合、ムラサキちゃんはそれを買うかい?

それは・・・

流行を避けてしまうことも、流行のことを基準にしてるということなんだ。 

 

 

流行を取り入れるの避けるのも、どちらにせよ「流行を基準にしている」状況に過ぎません。

なぜ流行を基準にしてしまうことはいけないことなのでしょうか

 

1.何も考えなくなり成長できない

一つ目のデメリットは「思考停止」です

乗るにせよ否定するにせよ「流行ってるから」で動くことは思考停止に繋がります。

人は無意識であれ意識的であれ、複雑な事象に対して最適な道を見つけようとする、柔軟性に富んだ生き物です。

言い方を変えれば常に楽をしようとする生き物なのです。

 

流行に乗ることもそれと同じで、「わからない」という複雑な状態を脳は嫌うので。

流行りという単純かつ協調性のあるものを基準として考えると、楽になれるのです。

「脳」はそれで満足してしまうため、それ以上を考えようとしません。

 

しかし、肝心な知識が身につかないため、「なんでこれが良いのか」という部分を漠然と捉えたままになり、成長することが難しくなってしまいます。

 

2.自分を見失う・何が好きなのかわからなくなる。

2つ目のデメリットは「個性の喪失」です。

 

みんなが「良い」というものばかり選んでいては、時に「自分は結局なにが好きなんだろう?」という感覚に陥ることは珍しくありません。

 

現代に多く現れている「何がしたいのかわからない」という進路への悩みなども、ここから来ていると言えるでしょう。

 

インターネットが普及した今、スマホ一つで簡単に他人の価値観が刷り込まれていきます。

それに慣れすぎると、SNSやニュース・雑誌等の情報ツールがないと安心できないという依存にもつながってしまいます。

 

こんな時代だからこそ、「いいね」が多いものや「トレンド・話題」になっているものばかりに惑わされずに自分で思考・評価してみるという、意識を保つことが重要になります。

 

確かにその通りだわね、私も流行だからって自分の好きなものをねじ曲げてたかもしれないわ

すんなり認めるんだね

アイナはどうかしらね・・?

あたし・・・

雑誌やSNSでわざわざ流行やトレンドを漁ってるんでしょう、そこを訂正するつもりになったかしら

・・・・・・

いやいや、さっきも言ったけれど、流行を確認することが悪いことではないんだ

フムフムさん・・・・

何が良いのか知って考えること、そして自分自身を見失わなければ、流行はとても便利なものだよ。

流行は情報が多すぎる現代において重要なツール

例えばだけど、youtubeとかで、あなたへのオススメと表示された動画をみたりするかな?

あるわよ、視聴データを記録してるだけあって、精度もいいし、この前も新たに好きな音楽を見つけたばかりよ

確かに、あたしも使うかな 

うん、あれは、個々の視聴データを元におすすめしているものだから、流行とはすこし性質がちがうんだけど、使い方としては同じなんだ

使い方?

うん、流行も、おすすめ機能も同じ”自分の好きなものを見つける”には適した情報なんだ。

 

 

現代は情報洪水(情報オーバーロードが激しく、見つけたい情報が簡単には見つからないような状態がしばしば起きています。

情報オーバーロード(じょうほうオーバーロードinformation overload)とは、情報過多によって必要な情報が埋もれてしまい、課題を理解したり意思決定したりすることが困難になる状態を指す。初出はバートラム・グロスの1964年の著書であるアルビン・トフラーが1970年のベストセラー『未来の衝撃』で一般化させた概念。情報洪水多すぎる情報[3]などともいう。

 

インターネットにはもはや数え切れないほどのwebサイトがあり、それに適応するためにgoogleyahooなどの検索エンジンは大量のデータを集めて情報を常に最適化しています。

 

流行やトレンドなどもそれと同じで、多くの人が「良い」というのにはそれなりの理由や魅力があります。

 

まさに情報最適化の一つの形であり、人々が自分の好みを見つけ出すことに一役買っています。

 

自分フィルターを通して見る

大事なのは、最適化された情報を最後に判断するのは 自分だということです。

 

流行・トレンド・いいね・フォロー・おすすめ・雑誌・ニュース・検索エンジン

 

これら情報の最適化を担うツールの力を借りて、情報を絞り込んだ後

自分の頭、時には心で選択・判断しなければなりません。

 

いわば「自分フィルター」を作り情報を選別しなければならないのです。

 

 

例えば服であるならば

 

カラーや柄やシルエットや組み合わせで、どう印象が変わるのかという、基礎知識や

そもそも自分はなにが好みなのかという、感覚や感情

 

そう言った部分を研ぎ澄まさなければ、今の時代では

「情報の洪水」「情報の最適化」この2つに流されてしまい

 

「自分を見失う」「思考停止する」という残念な結果を招きます。

 

まずは「自分の専門家」になる

 

あくまで流行は参考であると・・

なるほど・・

私も流行を日々調べるべきなのかしら・・

そういうわけでもないけどね、ファッションについて幅広く専門的な知識を持っている人は、「情報の最適化」を自分の頭の中でおこなうから強いんだ。流行の最先端にいる「イノベーター」と呼ばれる人たちは、そういう人たちなんだろうね。

イノベーター・・

そんなすごい人たちがいるならば、あまり私たちの服選びなんていうのも、あまり意味がないのかもね。

そんなことない、大事なのは、自分のやり方を見つけ出すことだ。

ふむふむさん・・

服で言うなら、ファッション誌で紹介されていた服装が、かならずアイナちゃんに似合うわけではないんだ。

たしかに・・

自分に必要な物っていうのは結局のとこ、自分しか見つけてくれないんだ、「何かの専門家」であるよりもまず、人は「自分の専門家」でないといけない。

なるほどね。

 

 

良い情報を集めるには、自分がどんな人間なのか見極める必要があります。

 

一見、自分に合ってるように 見えても実は違うかった、ということもしばしばあります。

 

例えば、服選びなら、体格や顔立ち、性格や普段の表情すらも選択基準に含まれます。

 

これは流行だけに留まらず、職業、趣味、勉強、人間関係

様々な事柄に対して「自分の専門家」であることは役立ちます。

 

日々、自分がどんな人間なのか常に定義していかなければなりません、心理用語で言うならアイデンティティー(自己同一性)」というものです。

 

ここが整えば、自分に必要な知識をスムーズに収集できます。

まとめ

情報の洪水が起きている中で、流行を含めた「情報の最適化」はとても便利です

 

ですが「情報の最適化」に惑わされないことも重要になってきます。

 

そんな「情報の洪水」「情報の最適化」がぶつかり合ってる激動の時代に、惑わされない一番の手立ては「自分を知ること」

 

「自分の専門家」であることです。

 

意識して自己分析するだけで、これから数年後もっと違う自分と出会っているかもしれませんね。

 

なるほどなぁ自己分析かぁ・・

私ってどんな性格なの?

知らないわよ

ま・・まぁ、大事なのは自分で知ることだよ、人に聞いてみることも大事だけどね。

自己分析なんてむずかしいよ、自分を知る前に、やり方を知りたい

うん、そうだね、またそのことについても調べておくよ

今は無理なのね・・

ごめんね・・

今日の話だけでも考えは少し変わったかしら

うん、そうだと僕も嬉しいよ